社会保険は3種類の階級に分けられる!?

社会保険が生んだ3つの階級とは!?

日本においての社会保険制度は、公平なように見えても、中身を深く追求すると国民の間にあきらかな「階級社会」と呼べる格差があるのです。具体的にこれは3つの階級に分けられます。  

 

社会保険の最低保障階級

自営業や短時間労働者など、被用者保険に加入できない方々です。ここに属する人は、医療保険は、国民健康保険に加入し、年金は国民年金に加入する「国民国保」が基本です。

 

どちらも全ての国民が加入しなければならない制度ですので、最低限の基本的な給付しか受けることができません。しかし、負担する保険料が低額かというとそうではありません。

 

保険料は全額自己負担です。サラリーマン健保と同じ料率の国民健康保険に加入している人なら、サラリーマンの2倍の保険料を払うことになります。  

 

国民健康保険はそれぞれ市町村によって大きな差があり、財政状態の良くない市町村に住んでいる人々は驚くほど保険料率が高く設定されているのが現状です。

 

保険料の算出方法でも会社員健保が世帯主のみ負担で、扶養家族は無料なのに対して、国民健康保険は、世帯全員の均等割と所得割がかかるなど、不利な点がいくつもあります。  

 

年金面では毎月定額の国民年金を納めますので負担は少ないと言いたいところですが、厚生年金に加入するサラリーマン世帯が3号保険者として位置づけられている被扶養配偶者(専業主婦)の保険料を1円も納めなくても大丈夫なのに対して、国民年金に加入する世帯は被扶養配偶者の分ももちろん納めなければならないのです。

 

自営業や短時間労働者など、被用者保険に加入できない人々は負担は軽くないのにもかかわらず最低限しか保障を受けることができない階級になります。

 

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社会保険の標準保障階級

医療保険は協会けんぽに加入し、年金は厚生年金に加入する中小企業に勤務する方々です。厚生年金、健康保険、雇用、労災保険の全てに入社と同時に加入し、福利厚生があまりない会社に勤務する方々であっても会社員であることの利点を最大限に享受できる階級と言えます。

 

保険料自体の負担は決して軽いわけではありませんが、先ほどの最低保障階級とは完全に異なる点があります。それは、保険料の半額を会社が負担してくれることです。  

 

サラリーマンは、社会保険料の会社負担分だけ余分に報酬をもらっていると解釈することもできるのですが、その分には税金がかからないという隠れたメリットがあるのです。また、被扶養配偶者の年金保険料や扶養家族の健康保険料がタダになるのです。

 

給付面では、決して国民健康保険にはない長期間働くことができなくなった場合の傷病手当金の給付が受けれたり、国民年金にはない生命保険機能がついていたり定額の基礎年金分に加えて、報酬比例部分の年金が付加されるといった点が大きなメリットだと思います。

 

 

社会保険の上乗せ保障階級

健康保険組合などを独自に設立している大企業に勤務する人や、共済に加入している公務員の方々です。この方々は外からはわからない特典をたくさん受けています。まず、大企業などが設立した健康保険組合の場合、その大半は保険料の負担率を中小企業向けの協会けんぽよりも、かなり低く設定されています。これは、世間一般家庭には知られていません。

 

そして、給付面では健康保険組合が独自に定めた法定外給付を設置しているところが多く、例えば、病気や怪我で休業している期間支給される傷病手当金が法定では、最長1年半給付なのに対して、それよりも長く2年以上支給されたりします。    

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【社会保険における企業年金の利点】

日本の公的年金は、基礎年金の上に厚生年金や共済年金がのっている2階建て方式と言われていますが、大企業になるとその上にさらに企業年金がのっている3階建てになっているのが大きな違いであり利点です。

 

これから先はどうなるかわかりませんが、今現在、厚生年金は受給する夫婦世帯年金の平均が28万円なのに対して、企業年金の上乗せがある世帯はその2倍近い月40万〜50万円も受給していることも珍しくありません。

 

これとはまた別で公務員が加入する共済年金にも「職域加算」と呼ばれる3階部分が存在し、企業年金のある大企業と同じく、世間一般の水準よりもはるかに高い給付があります。  

 

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まとめ

一見、公平に見える社会保障制度は実はこのように大きく分けて3つの階級に分かれるのです。

自分のいる社会保障の階級のことは多少わかってもそれ以外の階級の社会保障について学ぶことなんてあまりないですよね!

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本日も最後までご覧頂き誠にありがとうございました。

 



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