シェールガス革命と原油が劇的に安くなったワケとは

昨今で日本で販売されている原油の価格が異常に安くなりましたよね?なぜでしょうか。今回はそれに関わる「シェールガス革命」というものについて少し見ていきましょう。

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シェールガス革命と原油が劇的に安くなったワケとは

そもそも日本は大量の原油を輸入しています。原油はガソリンや軽油、あらゆるプラスチック製品の元になるので、その原油価格が下がれば日本の経済は潤うはずです。

 

しかし、2015年後半から原油が異常なほど安くなったというのに関わらず、実際には日本の経済はあまり上向きしませんでした。これはなぜなのでしょうか。まず、原油価格が下がった理由ですが、これはアメリカのシェール革命がキッカケです。

 

これまで採掘が困難だったシェール(頁岩※ケツガン)層から資源を取り出す技術が開発された、というのがシェール革命です。これで大喜びしたのはアメリカです。米全土の地下にはこのシェール層が広がっています。世界最大のエネルギー消費国が資源大国になるかもしれません。米国も日本もこのシェールに大量の資金を投入しました。

 

これを快く思わないのは主に中東の国々です。これまで石油の輸出はほぼ彼らが独占していたのですから当然ですよね。ということで、イラン・イラク・クエート・サウジアラビアは原油を増産して価格を下げました。原油が安くなればシェールガスも市場原理によって安くなります。

 

するとアメリカでシェールの掘削事業をはじめたベンチャー企業が、コストが合わずに倒産するであろうという目論見です。この中東の異常な原油生産が近年の原油安につながったのです。

シェールガス産業を潰すための原油安競争が世界で勃発しました!

2016年の後半になると「これじゃ俺たちも儲からない」ということで、石油産出国からなるOPEC(石油輸出国機構)の会合で原産の合意をしますが、そもそもあまり仲のよくない国の集まりなので統一がとれません。

 

とはいえ、2016年12月現在、異常な原油安からは脱した状態にあります。さて、最初の疑問に戻ります。なぜ原油が安くなったのに2016年の日本経済は潤わなかったのか?

 

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まず、原油は先物市場で取引されている商品でもあります。原油先物市場では将来入手できるはずの原油を現物が手に入る前に売買されています。その市場には莫大な資金が集まるのが常ですが、しかし、あまりに原油価格が下がり、先行きが不透明になったため、それら資本が市場から逃げ出したのです。

 

その逃げ出した莫大なお金がどこにいったかというと、かなりの額が「円」に逃げてきたと言われています。円はスイスフランと並んで、世界でもっとも安全な資産の一つと言われています。

 

とりあえず円にしておけば、目減りのリスクも少ないだろうと、世界の投資家が考えたわけです。円が買われると円高になります。一部上場企業に輸出型企業が多い日本では、円高になると企業の業績が心配され株価も上がりません。大企業が中小企業以下にもたらす恩恵も期待できず、結果、日本の経済は冷え切った状態が続きました。

 

ガソリンや輸入食糧品の価格が下がっても、日本は大企業が儲からないと経済が上昇しない構造になっているのです。

POINT

原油価格が上昇すれば円は安くなる傾向にあります。

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