社会保険制度のルーツにせまる!!

社会保険制度のルーツにせまる!!

前記事【※知られざる社会保険制度のしくみと歴史を解説!参照】で少し世界初の社会保険制度のお話をさせていただきましたが、今回はその社会保険制度のルーツについてもっと掘り下げて、詳しくご説明させていただきますね!

 

世界初の社会保険制度のポイントは3つ!

ドイツではじまった、世界初の社会保険制度の主なポイントは以下の3点です。

・加入者を民間企業の被用者に限定  

 

・保険料は所得に応じた負担額

 

・運営自体を企業や共済組合の自主に任せた

これによって、企業に雇用されていない方々には社会保険制度が適用されなかったり、加入者の中でも職業によっては、負担や給付に格差が生まれてしまうといった問題点が残されました。

 

ドイツで社会保険制度が生まれておよそ20年後の1911年に、当時蔵相を務めていたロイド・ジョージによって、健康保険を中心とする社会保険制度を作ったのがイギリスでした。

 

社会保険制度の基本の部分はドイツの社会保険制度からほとんど変えずに作ったのですが、イギリスの社会保険制度にはドイツのそれにはない決定的な違いがありました。

 

それは、保険料を原則として定額にしたことです。

 

ドイツは所得が多い人ほどたくさんの保険料を納める代わりに手厚い給付がもらえる定率だったのに対して、イギリスは、所得にかかわらず皆一律の保険料を納めて、均一の給付を受ける制度を導入したのです。

 

そして、低所得者に対しては、保険料を低く設定し、その差額を雇用主に負担させました。また、法廷給付は一定額であっても、共済組合が独自に行っていた法定外給付に関してはそのまま格差が縮まることはなかったみたいです。

 

イギリスはこれに加えて、16歳以上の全ての労働者に対して社会保険制度の強制加入をさせて保険範囲を大きく広げました。

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社会保険制度の「ゆりかごから墓場まで」

社会保険制度が、民間保険の延長のものから、本格的な社会保障制度へと進んでいくのを加速させたのが、1942年にイギリスで発表があった「ベバリッジ報告」というレポートでした。

 

これを作成したウィリアム・ベバリッジは、自助を基本とした社会保険制度を軸として全ての国民を対象とした本格的な社会保障制度を作り、全ての人に必要最低限の生活費を一律するナショナル・ミニマムというものを提唱しました。

 

それまで「社会保障」という制度自体が、民間に普及しているものではなかったのですが、これをきっかけにあっという間に広がり、このウィリアム・ベバリッジが構築した全ての国民に対して、統一的な生活保障のサービスを提供するという画期的な構想である社会保障制度は、2つの大戦で疲れた多くの国民に熱狂的な支持をもらいました。

 

これがきっかけになり、第二次世界大戦後は「ゆりかごから墓場まで」をスローガンとして社会保障制度充実への道を欧米先進国が先を争いながら歩み始めたのです。

 

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まとめ

上記のような流れの中で、負担と給付がセット化した社会保険制度は、公的扶助とも連携をとりつつその時代のニーズにあわせて、多種多様に変化してきました。

 

医療保険に関しては、社会保険形式ではなく、全ての国民が自己負担ゼロのイギリスやスウェーデンのようにして、あえて国の負担を重くして高福祉を実現している国もあれば、オバマ大統領が就任するまでは全国民を対象とした公的医療保険がなかったアメリカのように、ほとんどの方々は高額な保険料を支払い、民間の保険に加入するしかないような国もあるのが現実です!

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本日も最後までご覧頂き誠にありがとうございました。

 



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