実は不公平!?年金の保険料の支払い額とは?

年金に対してより長期で多額の支払い額がある方ほど、将来の年金の受給額は多くなるというのであれば、誰もが納得出来る公平な仕組みと言えます。

 

しかし、残念ながら今の日本の年金制度というのは必ずしもそうなっていないという現実があります。不公平な点も実に多いのです。

 

支払い額が定額でも負担が重い国民年金!

国民年金に加入している方というのは、収入の金額にかかわらずに毎月の年金保険料の支払い額は定額になっています。1ヶ月の年金保険料の支払い額というのは、平成29年度までは毎年280円ずつ値上げされる予定です。

 

厚生年金などの被用者保険は、事業主が半分保険料の支払いを負担してくれるのに対して、国民年金の保険料の支払いは全額自己負担なのが大きな違いの1つとしてあります。

 

20歳になったばかりの学生からアルバイト、パートで働いている方などの厚生年金に加入していない全ての方が現状では年間約18万円の保険料の支払い額を負担しなくてはならないわけで、これは決して軽い負担ではありません。

 

そのためか、国民年金を未納にする方が年々増えており、1990年代までは70%台で推移していた納付率は、2002年以降は60%台まで下がり、2009年にはついに59.98%とついに6割を切りました。

 

この結果から少なくとも4割以上の方は、保険料を納めていないということがわかりますよね。「国民皆年金」と謳いながらもこの点だけに焦点をおけば、年金制度そのものが破綻しつつあると言っても過言ではないということです。

 

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保険料支払いが9%の厚生年金!

全ての加入者が同じ支払い額の定額制の国民年金に対して、厚生年金などの被用者保険は、収入額に応じた保険料を支払うというシステムになっています。

 

今現在の厚生年金保険料はおよそ18%で、それを事業主と折半になりますので、実質的な本人の保険料の支払い額は9%ということになります。

 

もちろん言うまでもなく、この厚生年金保険料の支払いの中から自動的に国民年金の保険料の支払いも行っていますので、別途で国民年金保険料の支払いはありません。事業主が半額折半してくれているにもかかわらず、毎月の保険料が国民年金よりも高いというのは、それだけ将来受け取る年金額も収入額につれて増えるからということです。

 

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年金保険料の支払いが0の企業年金!?

年金の3階建て部分とも呼ばれる企業年金は上乗せ部分が大きいだけあって、保険料の支払い額もさぞ高額なのでは?と思う方はたくさんいらっしゃると思いますが、実は一般の厚生年金保険料の支払い額とほとんど変わらないのです。

 

ということは、つまり上乗せ給付の分はあるにもかかわらず、追加で支払う保険料は一切ないという企業年金が多いのも事実なのです。年金保険料の支払い金額が0だというのにもかかわらず、給付に上乗せがあるなんてありえるの?と誰もが疑問に思うはずです!

 

このカラクリというのは、実は2階建て部分である厚生年金にあります。厚生年金保険料というのはそもそも全ての会社に雇用されている方の保険料支払い額が一定であるはずなのにもかかわらず、3階建て部分の企業年金がある企業に限っては、2階部分の保険料を安くできるのです。

 

以下が具体的な年金制度の3階建て構造です。

実は不公平!?年金の保険料の支払い額とは?

出典 日本の年金制度は3階建てall about マネー

 

これについて一例を挙げますと、某大手商社に勤務している人の厚生年金保険料は、通常よりも2%低く、その上に厚生年金基金の保険料がのっかってはじめて、2階までの年金保険料の支払い額と全く同じになるように設定されているのです。

 

まとめ

先述した例では、厚生年金保険料は労使折半ですが、その上乗せとなる厚生年金基金の保険料については、その3分の2を会社が負担してくれているのも労働者負担が低い理由の一つと言えます。

 

給付が多い人ほど、年金保険料の支払い額が高くなるどころか、逆に負担が軽くなるという現在の日本における社会保険制度の矛盾がここでも露骨に現れていると思います。



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