なぜ日本の国債の利回りが”マイナス”になるの!?その理由とは

前回記事《国債はそもそも安全?もしあなたが100億円を持っていたらどこで保管すべき?》から、今回は”なぜ日本の国債の利回りがマイナスになるのか”というところに焦点をおいて少し見ていきましょう。

スポンサーリンク

 

なぜ日本の国債の利回りが”マイナス”になるの!?その理由とは

なぜ日銀が金融緩和政策を行うことによって、一部の国債の利息がマイナスになってしまったのでしょうか。ここではそのメカニズムを紹介します。
 
 
 
国債には様々な種類のものがあります。利子が「固定制」変動制」か、また、「どれだけの期間で元金が戻ってくるか」などです。ここでは利子が「固定」で、10年で元金が戻ってくる10年モノ国債」を例とします。
 
 
 
国債には額面金額が付けられています。ここでは1万円としましょう。それに対して利子も付けられています。ここでは年利2%とします。
 

スポンサーリンク

 

 
あなたがこの国債を1万円で購入すると、年200円の利子が10年間もらえて、10年後の償還日には1万円がそのまま戻ってきますから、結局10年間で2000円儲かります。
 
 
 
しかし国債は株と同じように、国債市場において発行済み国債も売買されています。市場での販売価格は額面金額よりも高かったり安かったりします。
 
 
 
例えば、あなたはこの10年モノ国債を新発された翌日に8000円で購入できたとします。
新発国債

新規で発行された国債のこと。購入者を募集することをから「募集債」ともいわれます。反対に、すでに市場に流通している債券を「既発債」といいます。
1万円という額面金額と、2%という利子は変わらないので、

10年間(1日短いけれど)で元金1万円と、10年分の利子2000円が手に入ります。
 
 
 
つまりあなたは8000円の投資で10年で4000円、1年で400円儲かります。8000円の投資に対して年間で400円儲かるので、1年間の利回りが5%になります。
 
 
 
ちなみに新発国債を1万円で購入した場合、利回りは利子と同じ2%です。国債には額面価格市場価格(購入価格)があり、またその国債に設定された利子と、投資額に対する利回りがあるのです。
 
 
 
こうした機能を持つ国債を日銀が国債市場を通して大量購入するとどうなるでしょうか。国債の需要が上がる、つまりは市場原理に従って国債の市場価格が高騰するというわけです。
 
 
 
もしあなたが同じ国債を新発された翌日に1万3000円で購入しちゃったとします。10年間(1日短いけれど)で元金1万円と、10年分の利子2000円が手に入ります。
 
 
 
つまりあなたは1万3000円の投資で、10年で1000円、1年で100円の損をしますね。1万3000円の投資に対して年100円の損をしたので、利回りは–0.77%になります。このように‥
損することを覚悟で国債を高値で大量に購入する人(日銀)がいると国債の利回りがマイナスになり得るのです。



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です