期限切れになる繰越欠損金を活用する節税方法とは!?

今回は”期限切れになる繰越欠損金を活用する節税方法”について少し見ていきましょう。

期限切れになる繰越欠損金を活用する節税方法とは!?

業績が悪い時にやるべき節税とは

法人税等の税金のうち、住民税の均等割以外は所得がマイナスの場合には発生しません。つまり節税すべき税金がないということになります。だからといって何もしないでいると「未来の」法人税額を増やしてしまう可能性があります。
 
 
 
業績が悪い時の節税は、業績が良い時に、所得を増やすことで「未来の」税金を少なくすることを狙います。
 

赤字の繰越には期限がある!?

青色申告法人については、法人税の計算において過去の赤字を繰り延べて、その後の黒字と相殺して税金を計算するルールになっています。
 
 
これは「赤字は最高の節税」と言われる所以です。しかし、その赤字の繰越には繰越期限が設定されていて、もちろん永遠にくりこせるわけではありません。この繰越期限は、欠損金が発生した年度によって違います。
  1. 平成13年4月1日より前に開始した各事業年度において発生… 5年
  2. 平成13年4月1日以後に開始した事業年度から平成20年4月1日より前に終了した事業年度において発生… 7年
  3. 平成20年4月1日以後開始した事業年度において発生… 9年
 

古い事業年度から損金算入する!

 2つ以上の事業年度において欠損金が生じている場合には、最も古い事業年度において生じたものから順次損金算入をするルールです。
 
 
過去に1度に多額の欠損金を出している場合、毎年少しずつ欠損金を取り崩していたとしても、全額取り崩すことができずに期限切れ起こす欠損金が出ることがあります。
 
 
 
例えば、平成19年3月期に発生した欠損金10億円は、平成26年3月期が控除できる最後の決算です。(平成19年3月期の欠損金は上記の通り7年間の繰越しか認められていません)
 
 

スポンサーリンク

 

利益を出して繰越欠損を使い切る!

あいにく平成26年3月期は赤字の見込みだとします。このまま赤字だと、平成19年3月期で発生した欠損金は利用されずに期限切れになってしまいます。
 
経過年数 (平成) 繰越欠損金の額
7 19年3月期 1,000
6 20年3月期
5 21年3月期 100
4 22年3月期 
3 23年3月期  50
2 24年3月期 
1 25年3月期  20
単位:百万円 合計  1,170
0  26年3月期 ー 
 
この時、あなたがとるべき行動は、平成26年3月期を少しでも多くの黒字にすることです。
 
 
 
やるべき事は、含み益(販売したときに出る利益)のある資産の売却です。具体的には、含み益のある有価証券や全額または一部損金処理をしている生命保険の解約を検討してください。
 
 
 
これはの含み益は、今回のタイミングを逃すと、将来売却できないし、解約した際に発生した所得に対して法人税等が課税されてしまう可能性がありますが、平成26年3月期中に処分すれば、過去の欠損金と相殺できるので、無税でキャッシュを手に入れることができます。
 
 
 
これはチャンスですのでぜひ有効活用してください。もし、有価証券が取引先との関係性上手放せないものであったとしても、上場会社の株式であれば、売却後、すぐに市場から買い戻すこともできます。
 
 
 
また、生命保険については、保険としての保証を継続しつつ益出し(含み益のある資産を売却して、利益を出すこと)をしたい場合に保険料の払い留めというやり方もあります。
 
 
 
仮に保険の解約返戻金のピーク前であったとしても、返戻金全体に法人税がかかるよりも有利なケースが多いと思います。益出しの機会を逃し繰越欠損金の期限切れをそのまま起こしたとしても、当期の納税額には何の影響もありません。
 
 
 
また、継続的に赤字が続くのであれば、後で益出ししたとしても効果は同じになる可能性もあります。あなたの経営判断として、この期限切れの繰越欠損金をどうするのかは思案のしどころということです。
 
 
 
そもそも節税対策はキャッシュフロー改善の手法と思いますので、できるだけ早い段階でキャッシュを確保するため、益出しをするべきだと思います。
 
 
 
節税対策を税金を少なくすることと考えるのであれば、やらない選択肢もあるということです。またこの方法は、今年度すぐに効果がある節税ではありません。
 
 
 
しかし、将来の法人税を少なくすることができます。たとえ赤字見込みでも、そこで節税策の検討を止めてしまうのではなく、少なくとも繰越欠損金の期限を確認して、有効活用の方法を検討することが大切です。
節税評価 

難易度★
インパクト★★★
即効度★★★
確定申告はfreeeがオススメ!「最も簡単」な確定申告サービス

  • 【”スマホ”に完全対応】 ‐スマートフォン・タブレット専用アプリを用意 ‐領収書の管理〜確定申告までスマホで完結させることが可能 ‐「スマホで申告まで完結できる」という手軽さが人気の理由 
  • 【会計・簿記の知識不要 初心者OK】 ‐銀行・クレジットカードと連携して自動処理 ‐ステップに沿って質問に答えるだけで確定申告書類を作成

▶︎無料から使える会計ソフト「freee(フリー)」



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です