原油価格が下落することによる日本の消費者への影響とは!?

原油価格が下落することによる日本の消費者への影響とは!?

ここ数年で原油価格は大幅な下落が続いてきました。2016年1月には一時、1バレル=27ドルを下回り、2003年以来の低価格を記録しました。

 

その後、原油価格は持ち直して現在は1バレル=50ドル程度まで戻ったのですが、もう1段階の価格上昇は厳しいという見解が大多数を占めているのが現状です。(1バレル=160ℓ弱)

 

今回はこの原油価格の下落により日本の消費者にはどのような影響があるのかということについて解説していきます。

 

原油価格の下落は先進国にはプラスになるの!?その影響とは

原油価格が下落することによる日本の消費者への影響とは!?

原油価格下落の要因は?

まず原油価格が下落した最大の要因についてですが、これはアメリカの「シェールガス開発」のためです。このシェールガスを大増産したことに加えて、中国の景気失速により世界的に原油の需要が減少しました。

 

本来であれば、産油国は減産して価格を調整するところですが、サウジアラビアとしては国家収入の多くを石油に依存しているので、何としてでも生産シェアを維持したいところです。

 

OPECの盟主であるサウジアラビアが減産を希望していないことから、石油の協調した減産体制を造ることができずにこれが原油価格の値上がりを抑えているのです。

 

ただ、物価を調整した上で原油価格の長期的な推移を見ると現在の原油価格は特別に安いとはいないのです。そうなってくると、あまりにも価格が安すぎるのでいずれは上昇するというシナリオも立てづらくなるのです。

 

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原油価格下落による影響は?

原油価格が下落することによる日本の消費者への影響とは!?

日米を含む先進国は合計1日あたり3600万バレルの石油を消費していて、これは全世界の原油消費量のおよそ4割程度になります。

 

原油価格が100ドル➡︎50ドルに半減すると、計算上は年間約100兆円近くの富が産油国から先進国にシフトするということになります。

 

原油価格の下落は先進国経済の活性化に繋がる一方で産油国にとってはマイナスの影響は生じるというのが教科書通りの模範解答です。

 

もっともアメリカは世界最大の石油消費国であるとともに、世界最大の石油産出国でもあります。アメリカの石油の総消費量は1日当たり1900万バレルと産出量を大きく上回っており、今のところ消費国としての側面が強いです。

 

しかし、天然ガス等を含めたエネルギー全体では近い将来、完全自給が可能となる見込みであり資源国としての色合いが濃くなってきます。

 

もし原油価格の下落が長期化する場合には、アメリカへの影響はどちらかというとマイナスになります。一方で、日本はエネルギーのほとんどを海外に頼っている状態ですので、本来であれば原油価格下落の恩恵だけを受ける立場にあるのです。

 

しかし、日本ではエネルギー価格の下落が個人消費を活性化する状況にはなっていないのです。これには日本は製品の流通形態が複雑で中間事業者が多いため、エネルギー価格の下落が最終製品に反映されにくいという理由があります。

 

加工貿易を行っている事業者の利益が増加してそれが賃金に反映されない限り、原油価格下落の恩恵を日本の消費者が受けるというのは難しいということです。まあ、効果があるとすれば暖房用の灯油とガソリン価格くらいだと思います。

 

アベノミクスによって円安は進みましたが、実質賃金が上昇しないため家計は苦しくなっています。原油価格の下落は物価低迷の大きな要因と言われますが実はそうではないです。

 

持続的な経済成長を実現できていないため、物価が上がらないというほうが正しく、原油価格の低迷はマイナスの影響を拡大しているにすぎないです。

 

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まとめ

日銀が示した2%の物価上昇目標を達成するという意味では原油価格は上昇したほうが都合が良いでしょう。また、日本の場合良いことか悪いことかというのは別にして原油価格が下落しても日本の消費者へのメリットというのはそれほど大きくないというのが現実です。

 

これらを総合すると、原油価格は高めに推移するほうが良いということになりますが果たして市場はどう動くのでしょうか?

 

本日も最後までご覧頂き誠にありがとうございました。

 

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