FXの取引は外貨の「買い」と「売り」はどっちからが良いの?

今回はFX取引は外貨の「買い」と「売り」はどちらからが良いのでしょうか。少し解説していきますね。

FXの取引は外貨の「買い」と「売り」はどっちからが良いの?

為替取引の株式売買との大きな違いは、株価が企業の価値という絶対的な評価であるのに対して、為替は通貨間の交換比率という相対的なものであるということです。

 

株価が100円というのは、その会社の1株に100円の価値があることを意味しますが、1ドル=100円というのは、1ドルの円との交換比率が100対1ということで意味が違います。

 

株式と同じように変動はしますが、為替は交換比率なのでゼロになってしまうことは通常ありません。外貨投資の商品は色々ありますが、代表的なのがFX(為替証拠金取引)です。FXの他の外貨運用商品にない特徴は、外貨の「買い」からも「売り」からも取引できることです。

 

例えば、ドル円であれば円を売ってドルを買う、ドルを売って円を買うという2つの取引のいずれかを選択できます。外貨預金の場合は、ドル買いからしか取引できませんから、円高になると利益をあげることが難しくなります。

 

ところがFXの場合は、ドル売りから取引をすれば円高高騰でも利益をあげることができるのです。ドルを持っていない場合でもドル売りができるのは、FXの仕組みに特徴があるからです。

 

ドル売り円買いの場合、市場からドルを借りてきて、それを円に投資するという取引を組み合わせて実行しているのです。日本の個人投資家のように円資産しか持っていなくても自由に取引ができるわけです。

 

とはいえ、FXの売買を繰り返して収益をあげるのは簡単ではありません。なぜなら、株式市場とは異なり、為替市場は「ゼロサムゲーム」だからです。

 

株式のように企業が成長して価値を創出することで投資家全員が利益を得るということがありません。FX取引では取引をする通貨の金利差によってスワップ金利という収益が発生しますが、円は低金利が続いており、外貨の買いの取引をすることによって外貨金利と円金利の差額を受け取ることができます。

 

逆に、外貨の売りの取引をするとスワップ金利の支払いが発生します。そこで多くの投資家は外貨の買いから取引をしてスワップ金利をコツコツ稼ごうと考えるのですが、そこに落とし穴があります。

リスクの取りすぎは「コツコツドカン」!

金利の高い通貨の買いは、スワップ金利も大きくなりますが、南アフリカランドやトルコリラといった高金利通貨は変動が大きく、リーマンショックのように市場が不安定になると高騰することがあります。

 

そうなると、せっかく毎日積み上げてきたスワップ金利が為替差損で失われてしまい収益が一気にマイナスになってしまうことが珍しくありません。

 

レバレッジをかけてリスクを取りすぎていると強制ロスカットになってしまうこともあります。このような投資の失敗は俗に「コツコツドカン」と言われますが、為替取引の難しさを象徴しています。

 

FX取引は、買い手と売り手がお互いに収益を奪い合う構造になっています。為替相場の方向性を予測するのはプロでも困難ですから、どちらが有利なのかは一概には言えません。

 

ルーレットの赤と黒を当てるようなもので、長期的に収益を上げる手段にはならないのです。FXは、海外不動産を購入する際の低コストの外貨調達の手段や、すでに保有している外貨資産の一時的なヘッジといった限定的な活用をするのが良いでしょう。

まとめ

FX取引は外貨の買いも売りも利益が得られる可能性はほぼ半々です。相場観で短絡的な取引を繰り返しても多くの投資家は利益を出せません。投機ではなく外貨の調達手段など限定的に利用するのが賢い投資家です。



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